経済産業省「電子商取引及び情報財取引等に関する準則」

経済産業省電子商取引及び情報財取引等に関する準則」が今年6月に改訂されました。

 この準則はタイトルにある通り、サイトを使ったオンライン取引、ソフトウェア、コンテンツの取引に関するガイドラインを述べています。

 前者の電子商取引ではオンライン契約締結時(申込みと承諾)の際の画面表示や手順について留意点が詳しく説明されています。B2Cでの消費者保護に力点が置かれた説明になっていますが、B2Bでのオンライン取引を円滑に進めるために、どのような画面設計やフローを用意すれば良いかを検討するのにも大いに参考になりました。

 後者の情報財取引では、ソフトウェアのライセンス契約についてエンドユーザーとの関係で留意点や契約条件の適否が解説されているため、エンドユーザー使用許諾書のありかたやライセンス契約終了時にソフトウェア上で実行できる処置などについて、製品開発部門へ助言を行う際の判断材料として役立ちます。

 やや手薄のデータ取引やまだ事例がない今話題のAIについては今後の改訂での拡充に期待しています。

 

<関連リンク>

「電子商取引及び情報財取引等に関する準則」を改訂しました(METI/経済産業省)

電子商取引の促進(METI/経済産業省)