ライセンス契約の入門書

ソフトウェア関連の取引実務に関わっていると、ほとんどの場合に著作権などの知的財産権に関する条件が含まれている契約書を扱うことになります。 それならばということで、著作権、特許権などの知的財産権について知ろうと書店に行くと知的財産権のコーナー…

ディープラーニング G検定(日本ディープラーニング協会)

明けましておめでとうございます。2020年もよろしくお願いします。 ディープラーニングを中心とした機械学習が話題になり始めてからかなり経ちます。 製品部門から相談を受けたり、契約書のドラフティングの依頼など受ける際は、開発者の方とお話して実…

著作権における当然対抗制度

従来から、著作権のライセンスについては ・著作物のライセンス契約でのライセンシーは、著作権が譲渡された場合,著作権の譲受人(第三者)に対し,利用許諾の権利を対抗する手段がない ・著作権者(ライセンサー)が破産・倒産した場合,破産管財人等から…

GDPRとアプリケーション開発

GDPR(EUの一般データ保護規則)が昨年5月に適用開始になってから、その内容についての解説やデータ移転に対してどのように対応すれば良いかは色々な方が本やWebで解説されてきました。 一方、個人情報を入力して貰う(取得する)アプリケーションを開発す…

「著作物が自由に使える場合」と機械学習

久々の記事です。 日頃ソフトウェアに関する案件にかかわることが多いので、著作物に関して調べる際どうしてもプログラムの著作物の話に中心になってしまいますが、何かと話題の機械学習に影響する著作権の話がありました。 最近、文科省のサイトに著作権法…

ライセンス契約と著作権

ソフトウェアのライセンス契約では、「・・・の権利を許諾する」という表現が広く使われていますが、その「・・・の権利」がどれも著作権法でいう著作権に対応しているかというと必ずしもそうではないです。 所得税法での著作権使用料として源泉徴収の対象と…

経済産業省「電子商取引及び情報財取引等に関する準則」

経済産業省「電子商取引及び情報財取引等に関する準則」が今年6月に改訂されました。 この準則はタイトルにある通り、サイトを使ったオンライン取引、ソフトウェア、コンテンツの取引に関するガイドラインを述べています。 前者の電子商取引ではオンライン…

ITビジネスの契約実務

ITビジネスの契約書に関する本としては、従来からあるシステム開発に関するものから最近相次いで出版されているIoTに関連したものまで多数あります。 これらの中で本書はモデル的な契約書の各条文の解説に加えて、民法や著作権法を始めとする知的財産権法と…

Apache License, Ver 2.0

よく使われるOSSライセンスにApacheソフトウェア財団(ASF)のライセンスであるApache License, Ver 2.0があります。 これもよく使われるライセンスであるGPL(GNU General Public License)などと比べて、Apache License, Ver 2.0はライセンス条件が緩やかです…

良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方

ウェブサービスを始める場合に、留意しなければならない法規制やサービスを運用していく間に直面しそうな法的なリスクについて一冊にまとめた本です。 個々の留意点のことは概ね知っていても、ウェブサービスに関連するものを一通り整理するのはかなり大変な…

インドネシア法務ハンドブック

インドネシアの法制度について初めて調べる必要に迫られたので読んだ本。民法や知財制度、紛争処理に関する章があり、概要を素早く把握するのに役立ちました。 また新興国なので外資規制がありますが、こちらはJTROサイトに規制の一覧が掲載されています。 …

経済産業省:新たなデータ流通取引に関する検討事例集ver1.0

経済産業省のサイトで、データ流通促進ワーキンググループ がまとめた新たなデータ流通取引に関する検討事例集ver1.0が公開されています。データに関する取引のワーキンググループ(WG)への相談事例集のようなものです。 個人情報となる可能性が高い情報…

日台民間租税協定

2017年1月1日から「所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための公益財団法人交流協会と亜東関係協会との間の取決め」(略称「日台民間租税取決め)が適用になります。 これにより、技術使用料の源泉税率が10%に低減されます。 <関…